野口晴哉先生の奥様の昭子さんが書かれた本の中に出てくる一節。
時計の歌、余白の章、10ページ。
孫の亜紗ちゃんが、亡くなった野口先生への手紙を見つけ、昭子さんが、こっそり読むシーン。
ぢっちゃん、今日ピアノの発表会があります。
あさは「ほっきょくけんのたび」という曲をひきます。
まだへんなところがあるけど、うまくひける。それとあがらない。亜紗より短い手紙の余白に、ぢっちゃんへの切なる頼みがこめられていた。
しかも、ひけますようにと書かないで、ひけると書いてあるところに、
先生が七夕で、「願い事は、できると信ずることで実現する」
と言った教えを、いつの間にか身につけているのだ。
みなさん、いろんな願い事があると思うのですが、
これは大切なことだなーと思いました。
※「時計の歌」は、全生社から発売されています。